サーフィンを始める
2021年東京オリンピックの競技にもなり、2024年のパリオリンピックでも大いな盛り上げを見せたサーフィン。実は非常に幅広い年齢層の方々が趣味や競技として昔からサーフィンを楽しんでいます。
2024パリオリンピックサーフィン会場聖地タヒチ島チョープーとは
少しチャラいイメージがあるのは確かです。しかし、いつまでも若くいさせてくれるのもサーフィンなのです。海という大自然は一つとして同じものがなく、様々な表情を見せてくれます。サーファーは毎朝、今日はどんな表情を見せてくれるのかとワクワクしながら海へ向かいます。週末は仲間と様々な地へサーフトリップに行くのも最高です。
出典:https://shonan-slowlife-antique.com/
自然を感じ、自然と仲間ができ、何よりも楽しい!サーフィンは一度はまると抜け出せなくなるスポーツです。今からでも全然遅くありません。年齢、、関係ありません。まずは中古でもサーフボードをGetして、夏の暖かいうちにトランクス(サーフショーツ)一枚で海へ飛び込んでみましょう。必ず新しい自分が見つかるはずです。
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サーフィンのルール
サーファーはチャラいイメージだからと言って軽いというイメージは持たない方が良いです。
こと、地元の縄張りであるローカルポイントや海の中でのルールなどは非常に厳しく、ルールに逸脱していれば激しく怒られることもあります。
海は自然で、本来誰のものでもなく、皆で楽しくシェアするべきです。ただ、ビーチクリーンをしたり、海の中が無法地帯やビジターとの不要な事故にならないようローカルの方々の存在は欠かせないものでもあります。
サーフィンのルールを画像で丁寧に説明してくれているサイトです。
サーフィンを始める方、まだ初心者だと自覚のある方は一度ご覧いただくことをおすすめします。
オヤジサーフドットコム
ローカルに対して敬う姿勢や、低姿勢で臨むのはその地域や海をリスペクトすることと同義で、見知らぬ土地で偉そうだったり横柄な態度でいたらもちろん怒られます。
間違えてほしくないのは、ローカルがルールではなく、オヤジドットコムさんのサイトでも説明してくれているように、サーフィンをするにあたってのルールは守らなければビジター、ローカルに関わらず注意されたり時には厳しく叱られることにも繋がります。
あくまでもローカルに対する姿勢とサーフィンをするためのルールは別物であることは理解してください。
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初めて行くサーフポイント
出典:https://www.surf-life.blue/
特に気を付けたいのが、初めて行くポイント。誰も居なければ問題ないが、ある程度人が入っている状況であればローカルの方が居てもおかしくありません。
ローカルとは
ローカルとはそこのポイントでいつもサーフィンをしている方々を指します。それは地元の方というわけではなくポイントレベルで存在します。
ローカルポイントという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、ローカルポイントとは古くから根付いたローカル意識の故、そもそもローカルしかサーフィンをさせてもらえないポイントです。すこし乱暴な行為かとは思いますが、そこでは海に入ってサーフィンをしているだけで追い出されます。
全国にも点在しているので注意してください。
もちろんサーフィンをするのは自由ですが、謙虚な姿勢で「お邪魔します」のような姿勢で海に入ることをおすすめします。それっぽい人がいたら自分から挨拶してみるなど、ルールに厳しい反面、礼節を間違えなければ基本、明るくフレンドリーな方が多い。
自分が良ければいいのではなく、お互いが気持ちよくサーフィンをするために最低限の礼節には気を付けましょう。
【ポイント検索や波情報はこちら】
+BCM サーフポイントの検索・波情報など
駐車場
海外はともかく、日本国内のサーフスポットの非常に大きな問題でもあります。基本的にサーフィンをするポイントは都会というより田舎の林や山を抜けた先にあることがほとんどです。
千葉や湘南のような全国的に有名なサーフスポットが点在する地域でも駐車場がいっぱいだったり、季節によっては高額の駐車料金をとられたり、そもそも駐車スペースが無いなど、サーフボードを積んだり、大人数で動くことが多いサーフィンは自動車移動がマストです。
駐車禁止場所で違反切符を切られて逆に高くついてしまったり、車上荒らしにあったりと問題は絶えません。
ポイントを探しながら合わせて駐車できるスペースがあるかも一緒にチェックするようにしましょう。
絶対にやってほしくないのは地域住民の生活を妨げるような違法駐車です。田舎に行くほど、路上駐車禁止の看板もないからといって生活用道路に路駐をしてしまう行為は絶対NGです。路上駐車は連鎖するため、同じ場所にどんどん駐車してしまうことで、結果、地元の方に迷惑をかけ、地元のサーファーのイメージやサーファーに対する悪いイメージがつき、一帯がサーファーは駐車禁止など自分以外にも迷惑をかけてしまうからです。
ただでさえ、サーファーはハイエースなどのワゴンタイプの大きな車両のためサーフスポット近くの駐車は十分注意して行いましょう。
ビーチクリーン海を大切に
サーファーたるもの海を愛し、自然をフィールドに楽しむスポーツです。わざわざ言うことでもありませんが、海やビーチでのごみの放置やポイ捨てなどは絶対にやめましょう。
実際にはビーチにはたくさんのゴミが落ちています。世界共通の大問題でもある海洋プラスチックだったり、ペットボトルや空き缶などは非常に多いです。それはそこで捨てられたものではなく海洋から流れてくるものも多いです。どこかで誰かが海へ捨てたものがサーフスポットやあなたの愛する地元の海へ流れてきます。
サーフィンを始めることと、自然や海を大切に想うことは同時に始めましょう。自分が捨てないのはもちろんですが、海上がりに一つでもごみを拾って帰る。見ていた人がすばらしい行為だといい意味で連鎖します。その行為自体が自然を想うことに繋がります。
「捨てる人は拾わない 捨てない人が拾っている」実際にはほとんどが前者ではないでしょうか。
まずは自分が捨てない。街までとは言いませんが、せめてビーチにゴミが落ちていたら持てるだけでいいので持って帰ることを習慣にしてもらえたら嬉しいです。
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サーフィンに必要な道具
どんな趣味やスポーツでも同じですが最低限サーフィンをするのに必要な道具を紹介します。
こだわれば道具だけでもかなりの金額がかかるので、まずは安価なアイテムで揃え、本格的に取り組みたければ、サーフショップなどと相談してギアアップしていくのが理想です。
サーフボード
出典:https://fromnorth.net/surfboardsize.html
サーフィン用のサーフボードがどのような物なのかはある程度はやったことない人でもイメージできるのではないでしょうか。白く薄長いボードにようなもので波に乗る・・。ほとんど正解です。
ただ、写真のように様々な形や長さのサーフボードが存在します。形によって呼び方も変わったり、乗りたい波ややりたいサーフィンによって選べるようラインナップされています。
本当の初心者であれば、いまはスポンジボードも安価で安全で良いかもしれません。
適正なボードサイズを細かく説明してくれているサイトです。
⇓参考にしてください⇓
THE NORTH ISLAND
色々なサーフボードを乗って試したいところではあるが、まずは一本、厚くて少し長めのサーフボードをGetして、ある程度横にすべれるレベルになったら自分にあったサーフィンやサーフボードをチョイスしてみて下さい。
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ウエットスーツ(WEAR)
ウエットスーツは地域にもよりますが、1年中着用します。形や生地は季節によって変わりますが、夏でもウエットスーツを着てサーフィンしている方もたくさんいます。逆に夏はトランクス1枚に裸orTシャツ(日焼け防止用)で入る人もたくさんいます。
夏メンズはサーフトランクスで海街両用のアメリカ西海岸スタイル
画像のようにオールシーズンサーフィンをするためにはある程度季節に応じたウエットスーツを持っていることが必須となる。
まだ初心者で続けるかわからないという方が新品でウエットスーツを買うのなら古スーツとまでは行かないが、腕もしくは足が長い、シーガルタイプやロングスプリングあたりが長い期間着られるのでおすすめです。
【ウエットスーツを着るメリット】
・安全
サーフィンとは自然の波を入っているサーファーで共有するスポーツ、ルールを守ってなかったり、初心 者の方などとクラッシュすることで、フィンやサーフボードにより皮膚被害に効果があります。
出典:https://polymerdatabase.com/
ライダー:三浦 涼プロ(浜松市出身)
万が一、流されてしまった場合でも多少なりとも浮力が増し、水温や外気で体温が下がるのを防いでくれます。
・くらげやチンクイ(ゾエア)による皮膚被害防止
昔から夏になり水温が高くなると悩ましいのがクラゲやチンクイと呼ばれる甲殻類の謎の生物による皮膚被害です。くらげに刺さたり、チンクイに刺されると皮膚を針で刺されたような痛みから、電気的なしびれのような症状がでます。実際刺されると、その後数日は赤く腫れたり、かゆみが続きます。
出典:https://sirabee.com/
【超危険】カツオノエボシ
このクラゲは一見綺麗な見た目だが、触手に猛毒をもつ超危険なクラゲです。夏は出没頻度が高いので見かけたら海の中で触手が伸びている可能性もあるためできる限り近づくのを避けましょう。
出典:https://beachaccesssurf.com/
チンクイ(ゾエア)
チンクイはもちろん、ほとんどが目には見えないため回避するためにはウエットスーツを着用し、海水がウエットの中に入ってこないようにする物理回避しか手はありません。
・保温性が高い
やはり何と言っても保温性です。海水は日々変わりますし、海面から出ている部分は風にふかれたりと、寒くて震えていたらサーフィンにも集中できなくなりますよね。体が硬直しないように保温性を保ってサーフィンをするとアイディングの調子も上がりますよ!
【おすすめウエットスーツ購入店舗】
ムラサキスポーツ
全国のサーフポイントやメジャーなサーフスポットの近くにはムラサキスポーツがあります。新品でも既製品のため安価で購入できますし、定員さんと相談しながら自分にあったウエットスーツが選べます。
サーフボードも充実しているのでまとめて相談しても良いですね。
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【ウエットスーツを着るデメリット】
・季節によっては暑い
ウエットスーツは基本海の中で使用するものなので暑すぎるということはありませんが、やはり季節に合っていないウエットスーツは暑いです。しかし、サーフィンのライディングには大きくは影響しないでしょう。
・ウエットズレ
体型に合っていなかったり、生地自体が摩耗し表面が荒れてきたり、長時間サーフィンしすぎたりと、ウエットズレに悩まされる人は少なくないはずです。
毎度擦れてだんだん痛みがでてくるので、痛みが出だした時点では時すでに遅し、完全に擦れています。
なるべく体型に合ったものを着用することでウエットズレは回避できることが多いですが、いつまでも擦れるという方はワセリンを塗ったり、ラッシュガードのようなインナーを着用することをおすすめします。
基本的にサーフィンをする上でウエットスーツを着るデメリットはほとんどありません。むしろ安全性や上記のメリットを考えたら着ているほう方が良いと思います。
安くて大容量なのでおすすめです。効果は十分にあります。
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リーシュコード
リーシュコードとは、サーフボードと自分を繋ぐ命綱です。ショートボードの場合はほとんどの人が足首に付けます。つける方はスタンス(レギュラースタンスorグーフィースタンス)によって違います。
サーフボードが自分の手元から離れてしまうことで浮いていられなくなったり、足がつかないポイントがほとんどなので溺れてしまう可能性が高くなります。
リーシュコードは滅多なことが無ければ切れることがありません。非常に丈夫に作られています。交換のタイミングとしてはマジックテープの粘着が弱くなってきたらためらわず新品に交換してください。リーシュコードが切れなくてもマジックテープが剥がれれば同じことです。そして古いのは万が一切れてしまうなどの際のストックで積んでおくと便利です。
波のサイズなどによっては太さを使い分けたりしますが、初心者が日本の波でやるならそんなに気にしなくて何を選んでも大丈夫です。
小物・アイテム
サーフィンをするだけを考えたら、上記のサーフボード、ウエットスーツ、リーシュコードがあればできます。もちろんですが、それ以外で持っていなければいけない小物アイテムやあったら嬉しいおすすめアイテムを紹介します。
サーフワックス
SEXWAX公式サイト
SEXWAXオフィシャルサイト
サーフワックスはほとんどすべてのサーフボードに使用する表面に凹凸を付け、ボードに立った時に足がすべらなくするための物です。
注意したいのは、季節の変化による海水温や外気に応じて使い分ける必要があります。ほとんどのサーフワックスは季節や気温に応じた1年使えるよう全てラインナップされているので、間違って夏に冬用なんて使ってしまうと日射の温度で溶けてしまいます。季節にあったワックスを購入しましょう。
日焼け止め
サーフィンをする上で、身体上の注意をするべきは皮膚です。特に春から夏終盤までは非常に強い紫外線にさらされることになります。海の中なので暑さは感じませんが、皮膚はジワジワと紫外線を吸収しています。
出典:https://item.rakuten.co.jp/
サーファーが白かったら格好良くないので、最低限の日焼け程度で、あまり日焼けしすぎることは将来、シミの原因になったり、重たい疾患を誘発してしまう可能性もあります。
日頃からできるだけ日焼け止めを使用してサーフィンするのをおすすめします。
【サーフィンしても取れない最強日焼け止め】
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サーフキャップ
サーフィン中にキャップを被る。どちらかというとダサくて地味なイメージもあるかもしれません。
「そもそもサーフィンをするのにキャップをかぶるの?」・・・なんて方もいるのでは
最近では若手プロサーファーなども積極的に着用し、強い日差しから頭部を守るだけでなく、アイテム自体が精巧にファッショナブルになってきている。
【目的】
・頭部を守る(日差しによる紫外線対策)
・髪のダメージ軽減
・目の保護
強い日差しは頭皮や髪質だけでなく目にもかなりの影響を与えます。
今ではおしゃれなキャップがたくさんのサーフブランドから販売されているので日差しが強い季節は特に被ることをおすすめします。
【おすすめサーフキャップ】
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サーフィンができるポイント(全国版)
出典:https://surflabo.com/
写真:カリフォルニア屈指のレギュラーポイント「リンコン」
世界はもちろん、日本だけでもかなりの数のサーフポイントが存在します。海に囲まれた島国なだけあって、ポイント名が無いところを含めれば無数に存在するといっても過言ではありません。
特に太平側はビーチのサーフポイントが多く、波が立てばどこでもサーフィンはできます。
が、中にはリーフポイント(海底がサンゴや岩)や流れの強く初心者向けではないポイント、「ローカル」の厳しいポイントなど、注意する点も多くあります。
できるだけ、情報の整ったサーフポイントへ行くことをおすすめします。知らない土地では、地元の人に連れて行ってもらうのがベストです。
出典:https://www.tohokukanko.jp/
しっかりと情報が整ってないと、いらぬ事故やトラブルになることも多いです。以下のサイトではサーフポイントごとのレベルや近隣情報など、全国のサーフィン情報やサーフスポットの情報がスマホで手軽に得ることができます。
【ポイント検索や波情報はこちら】
+BCM サーフポイントの検索・波情報など
有料のコンテンツですが、サーフィンを続けるなら契約していても損はないと思います。
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おすすめプロサーファー
現在、日本人で世界相手活躍するプロサーファーを紹介します。動画なども是非チェックしてみて下さい。
プロサーファー メンズ
五十嵐 カノア(いがらし かのあ)
出身:カリフォルニア州
年齢:1997年生まれ
日本人の両親のもとカリフォルニア州で生まれた。幼いころからカリフォルニアのハンティントンビーチでサーフィンを始め、現在では世界最高峰ツアーであるWCTにエントリーしその実力は世界中のサーファーから評価されている。名前の「カノア」はハワイ語で「自由」という意味からつけた。
稲葉 玲生(いなば れお)
出身:千葉県一宮
年齢:1997年生まれ
日本屈指のサーフタウン千葉県一宮でサーフショップを営む父を持つ。2024パリオリンピックでは日本代表として選出された。
伊藤 李安琉(いとう りある)
出身:宮崎県
年齢:2002年生まれ
幼いころからサーフィンを始め、国内だけにとどまらず世界のコンテストを転戦している。日本の小波から世界中のサーファーが怯えるようなビッグウェーブまで乗りこなす、現在一番勢いのある若手サーファーの一人です。
プロサーファー ウイメンズ
松田 誌野(まつだ しの)
出身:湘南 茅ケ崎
年齢:2002年生まれ
日本屈指のサーフィンスポットでもある湘南の茅ケ崎にて育ち、2024年パリオリンピックにも選出された。容姿からは想像もできないダイナミックなラインのサーフィンが魅力。
中塩 佳那(なかしお かな)
出典:https://www.namidensetsu.com/
出身:仙台市
年齢:2004年生まれ
仙台出身だが、現在は千葉県一宮に在住。国内プロツアーを総なめ。若さとスピード感溢れる勢いのあるサーフィンが魅力。現在は早稲田大学に通う文武両道ガール。
松岡 亜音(まつおか あのん)
出身:千葉県南房総市
年齢:2005年生まれ
千葉県南房総市にある千倉海岸でサーフショップを営む父のもと、幼いころからサーフィンを始める。現在は海外の試合にも積極的に参加し、間違いなく次世代のホープとなる存在感です。
サーフィンを始めるVol.1まとめ
実はサーフィンは体が動けば、年齢関係なく続けられるスポーツです。お歳の方はそれぞれのコミュニティもあり、海へ行けば若手サーファー達とも交流が持てます。自然相手というよりは自然と一体化するすばらしいスポーツなのです。だからこそいつまでも若くいられるのだと思います。
遡れば古代ポリネシア人が西暦400年頃始めたとされる波乗り。当時は生活の知恵で使用していた波乗り技術は1600年以上も経った現代、オリンピック競技にもなり、より身近なスポーツになりました。
まだサーフィンをしたことがない方、寒くなる前に仲間を誘って海に出かけて下さい。海にいるサーファーたちを真似する格好でまずは初めて見て下さい。
自然の中にいることで日頃のストレスを開放し、リフレッシュして前に進むことができます。新たな自分や人生を発見するために一歩踏み出してみましょう。
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